詩2 Dental Man(白い花)

2023©Cloudberry corporation
 

今井義行

 
 

僕の口腔内に踏み込もうとするのは
誰?── それは、Dental Manだ。
ゴムの手袋をして、顔はマスクで覆われ、手には金属の器具を持っている。
「クリーニングは久しぶりですか?」「はい。入退院を繰り返していたので、多分、2年振りくらいです。」
「ブラッシングの習慣は、できていますか?」
「僕は、重い鬱病を患っていて、着替えたり、入浴したり……、はみがきをしたりすることが、うまく、できません。」
「……、そうですか。それでは、お口の中をよく調べて、少しずつクリーニングをして、いきましょう。」
空間の中には、しばしば白い花が咲いている。
Dental Manの年齢は、僕よりもふた周りくらいは歳下、30歳代後半に差し掛かっている、という感じかな。ちょうど働き盛りという感じかな。
この歯科医院はとても広くて、Dental Manは、複数働いている。それぞれのDental Manの周りには、美しい制服を身に着けた若い女性── 歯科衛生士たちが居り、明るく動き回っている。
伝え聞いている……、キャバクラのような場所ではないのか、此処は?あ、いかんいかん。僕のいつもの妄想癖だ。
空間の中には、しばしば白い花が咲いている。
そう、僕は……、歯の治療に訪れたのである。
「はい。口を、大きく、開けて。」
僕は、Dental Manの言う通りに、子どものように口を、大きく、開けた。
「そうそう、そうですよ。ざっと見た感じ、長い間、放置していた割りには、口腔内は、綺麗に保たれています。ポラロイド写真を取りますから個別に確かめていきましょう。はい、ポラ!」
Dental Manは、すぐ傍に待機していた
キャバ嬢……、いや歯科衛生士のお姉さんに言った。
「はい、先生!」
キャバ嬢……、いや、歯科衛生士のお姉さんは、Dental Manに大きなポラロイドカメラを渡した。
Dental Manは、僕の大きく開けた口腔内を、さまざまな角度から歯科医用カメラで撮っていった。そして、出来上がったポラロイド写真数枚を僕に見せてくれた。
「ほら、過去に治療した銀歯のほかには、新しい虫歯はできていませんよ。良かったですね。来週からは、先ず歯垢除去をして、患者さんの口腔内を清潔に保つことから、始めていきましょう。」
「はい、先生。」
Dental Manの見せてくれた、数枚のポラロイド写真。そこには、確かに大きな損傷はなく、歯は、白く、僕の口腔内には、ぬらぬらしたピンク色の粘膜が、広がっているばかりだった。それは、艶めかしく蠕動運動をくり返している、海の生物のようでもあった……。
「先生……。」
「……、どうか、しましたか?」
僕は、その時、(口の中って、随分と、官能的な空間なのですね……。)という言葉を飲み込んだのだった。
「では、来週の予約をお取りしましょうね。」
キャバ嬢……、いや、歯科衛生士のお姉さんが、そう僕に、語りかけた。

 

(2024/03/10 グループホームにて。)

 

 

 

詩1 だれの、をんな、?(One Man, One Woman,)

2023©Cloudberry corporation
 

今井義行

 
 

巴里、辺りで愛されていそうな
をんな、シンディーは。
脚の先まで、綺羅びやか。
24歳。日本人、だって。
振り向いていると、随分と切れ上がった眼(まなこ)をしている。
フロアーで、踊る、踊るよ、
シンディーと、僕が。
あたたかな、腰だ…。きみは、きみは、詩が好きなんだと僕に、言った。
あのね、僕は…、あなたが居ないと、
文章にならないのだ、覚えておいて。
あのね、僕たち、精神疾患者同士だろ?
世の中を確かめながら歩いているだろ?
あのね、智慧を出し合って生きていきましょう、か?
遮られる前に 前のめりになっていきましょう、か?
ふたり、ささえあって、暮らしていきましょう、か?
…………、でも、
でも、だれの、をんな、?
あなた、は。

 

(2024/03/09 グループホームにて。)

 

 

 

詩2 トーキョーセッションIn Japan2024(ポエマー)

2023©Cloudberry corporation
 

今井義行

 
 

〈まずは、堕胎……、から、始めよ!〉
……、と、ポエマー※1の僕は、記したのだった。
聖地「ウグイスダニ」
レオンパレスウィステリア2
……、という…、この建物の……、
……、地下2階へと……、
僕は、降りていった。
ひとりのをんなが、天井から吊り下げられて、
「堕胎させてください!堕ろさせて!」と、
叫び声を響かせている……。
或る業者が、彼女を、用意してくださったのだ。
彼女は……、
存在は、しているというだけで
プロフィール、なんて、
置き去りにして 生きて
いる……、という具合だ……。
……、他人からひりださせられる、自分からヒイヒイとひりだす……、というのが……、彼女の……、愉悦の中核にあるのだ、と僕は、想う。自分から望んでやられる、自分から望んでやるという、被虐・加虐の背中合わせが中核にあるのだ、と僕は、想う……。

近頃では、このような、声も、聞いた!
「そんなことばかり、書いていてはいけない!
……、ヨシユキ。それは、とても危険だ!」
「詩が、泣きます。或いは、笑います。やめて!!」
でも……、それも、
「詩人」の、魂でしょう。
虐げられる、歓びあり、虐げる、歓びあり、
……、例えば現世での詩賞の候補……、だとか、或いは、原稿依頼だとか……、そのようなモノに……、
「僕は……、もう関心を奪われたくないのだ。」
そういうものに、拘る人たちのことが、僕は、今では、好きではありません。
尤も、制作費を捻出できないから、僕は……、もう詩集を出版できないけどね。
現代詩、のような、紋切型になるな! 
すべての、「詩人」さんッッ……、
すべての、「詩人」さんッッ……、
それも、
「詩人」の、魂ですよ。
ってか、僕は、単なるポエマーだから、      
という、以前にさ……、 「堕胎プレイ」
が、だーい好きであり、また、
僕自身も、彼女に、身を置き換えて、「墮胎プレイ」を、今強いられているのだと、想像に耽ることが.大きな悦びとなっているのだ。
僕もまた、全裸で、天井から吊り下げられて、きっと誰かに視られているのだ。その状況に、すっかり高揚してしまうのだ……。
困ってしまうほど、の、性癖なの、さ!  

人間の基本、「性」について、露わに書くことに何の問題があろうか?
どのような者が、このような状況を、用意してくださったのか?
性の……、天使か?!
被虐・天井から吊るされている、
痴女。
そいつは……、強烈な、堕胎ズキ!

加虐・パックリ開いたあそこからシカバネ、    
シカバネ、落とすぜ!
愉楽の為には、ヒトの命なんて顧みないぜ!スキスキ……ズキズキ!
変形された悦びが……、わたしたちの悦びそのものとなり、
血だらけの裸の肉塊が、
そこに蠢いて、「ひとりの熟年の男主人」は、
その中核に、存在しているというわけなのだ。
「ひとりの熟年の男主人」というのは……、
ポエマーの、僕、であった。変形された悦びが……、わたしたちの、悦びの中核となり、
そよ風の……、吹く……、
逆さまに、天井から吊り下げられて
いるだけ、
「奇妙な果実」みたいに、さ
……、見た者に、つらい衝撃を与えるものでは
なくって、ね……、悦びだけ、ね……!

※1 聞いていて恥ずかしくなるような詩的な表現を頻繁に使用する人を意味する語。 英語で詩人を意味する単語は「poet」であるため、ポエマー「poemer」は和製英語である。(ネット辞典より)

 

〈まずは、堕胎……、から、始めよ!〉
……、と、ポエマーの僕は、記したのだった!
それは、さ、
喪うことから……、始めようというワケでね。
文学的過ぎるのかもしれないが……、でもね、それは、
僕が、僕を生かす……、手立て……、でも、あるの、さ。
さー……!
さー……!
さー……!

intermission
僕は……男遊び、にも……、熱中していた頃、がある。
1986年から、2020年頃までは……、
エイズで死なないように……、死なないように、
やたらと気をつけて、セイファーセックス、
ばっかり、
していたよ。
親を遺して死ぬわけにはいかない、と想っていたけど、本当は苦しむのが怖かった、だけなんだ。
コンドーム無しで、生で種付けされたり、精子を飲み干していた方がしあわせ、だった、と思います。
そのうちに……、
クッソー、歳、くってしまったぜ……、
ぜッッ……!
ぜッッ……!
ぜッッ……!
喪った分、取り戻そうに思ったら急に、
異性愛にもまた、目覚めてきちゃって……、
乳首は上を向き、尻には張りがあって。そんな、世界。

もう、劣化して、おちんちん、勃たないから……、おちんちん、勃たないから、さ……、
性器を使わなくても、良い……、
「ウグイスダニ」の、特殊性愛クラブに、入会した、というワケなんだ。

 

ひとりのをんなの、またぐらから出てきた
もう息絶え耐えの、ちいさないのちを……、
ひっぱりだして、僕は、ゆかに捨てた……、愉楽。
と、ポエマーの僕は、書き留めた……。
さらに、続く……、
trumpet!

percussion!

piano!

そのような……華やいだ、演奏に支えられて
僕たち、は……ズキズキ……と、死ぬ、生きる
死ぬ、生きる? 死ぬ、生きる?
「いやだーッッッ……!」
「はあッッッ?」
「いやだーッッッ……!」
「はあッッッ?」
生きる、死ぬ?
生きる、死ぬ?
さらに、続く……
trumpet!

percussion!

piano!

 

(2024/02/24 グループホームにて。)

 

 

 

詩1 手紙を、書くつもり。(We Are Ending Note、)

2023©Cloudberry corporation
 

今井義行

 
 

その冬の林檎は、酷く美しかった。「情慾」ばかりを話題にしてきた僕、ではあった……。
林檎の腹を、かち割ってみれば、
胎児ではなく、金の蜜が垂れ下がっていた。
あかんやろ!
……、好きになったら、あかんやろ!
初戀、のように……。
なつめさん、のこと。
おしごと、なのだから。
乳首は上を向き、尻には張りがあった。
虐げられる、歓びあり、
虐げる、歓びあり、
平手打ち、し合った。
We Are Ending Note、
強く抱き締め合って、それから、長い口吻をした。
「おやすみなさい。」
と、彼女は、笑った。
その人柄の良い笑顔を忘れられません。
後日、あなた、へと
手紙を、書くつもり。
専用、掲示板へ、と……。
「お金を溜めますので、
また、お会い致しましょう。」

 

(2024/02/20 グループホームにて。)

 

 

 

Short stay、Valentine’s day、Rainy days、& more…(イパネマの娘に捧ぐ)

2023©Cloudberry corporation
 

今井義行

 
 

イパネマの娘 — アントニオ・カルロス・ジョビン, ヴィニシウス・ヂ・モライス 見て なんて可愛い女の子だろう 優雅さに満ち溢れていて 甘い揺れのなかで やって来ては 海の道へと通り過ぎていく女の子 イパネマの太陽で金色に光る体 その揺れはポエムのようだ 通り過ぎていく女の子 僕が見たなかで一番美しい ああ なぜ僕はこんなに孤独なんだろう ああ なぜすべてがこんなに寂しいのだろう ああ 存在する美しもの 僕だけのものではない美しいもの 自身も孤独を感じながら通り過ぎていく美しいもの ああ もし彼女が気づいていたらなあ 彼女が通り過ぎるときに 僕たちはみな優雅さで満たされ より美しい気持ちになることを そしてそれが愛のゆえだということを  (Background Music / yahooより。)

透きとおっていくような 「イパネマの娘」が、とても好きです。

Ⅰ Short stay、

アァ……、

生きている。

   アァ……、

僕は……、生きています。

胸の、なかを、想い起こせば…、

君きみが代よは

千代ちよに八千代やちよに
細石さざれいしの
巌いわおとなりて
苔こけの生むすまで

苔こけの生むすまで……、

……、アァ……、

それは…、いつもの習慣でした。

快いこと、ばかり追いかけたら……、
【君が代】に…辿り着いちゃった。

皇居前…、で…、謳いながら……、
僕は、皇室の、方角に
向けて…、おしりの
穴、露出…、両手でおしりを開いて

どぼどぼと、
うんち
溢れさした…。ア…、イイ…、御挨拶!

これは、日曜日、早朝の敬意の顕れでした。普通はヤラナイご挨拶。

(僕が…、初めて、うんちを相手に向かって、溢れさせたのは、小学校1年生のとき、隣家の住人に対する親しみの行為だった。そのとき、父は、僕の頬を激しく殴りつけた。父がそういうことを僕にしたのは、後にも先にもそのとき限りだった。でも、僕は……、その行為がそんなに悪いことだとは感じることはなかった……。)

僕を、【変質者】と疑う

人たちが……、在るのです……。

僕が、新聞に、うんち…、包み、
お土産の…、ように、投げ掛けたりするので、
僕を、疑う人たちは……、
僕が゙、撲殺されてしまうのを

待っている、ようだ……。

それもまた、愉しい事だ…。

「やってません!」なんて、僕は、言わない!!

……………………

……、突然、だけど、

いま、僕は、ダイキくんに……、恋を…、している!!

今日もまた……、約束、している!
そして、僕は、携帯で連絡をする…。

表参道経由…、渋谷行……、
ダイキくんと、待ちあわせの、ラブホテル。

【千代ちよに
八千代やちよに】

輪唱みたいな唱、まだ胸に響く。

渋谷に、雨が降っている……、
渋谷に、降る雨が好きだ。

そして…、渋谷にくる、彼が…、好きだ。
ダイキくん…、25歳…、ウリ専

「今日は、Short stay、できるよ!」
だって……!!

Cool………!!

Short stay、は、…、9時間、だ゙……、
33,000で、たっぷり…、愉しめる…。

【男らしく優しい雰囲気でエロさバツグンのダイキくんの入店です!

服を着てても感じるエロさ、服を脱いだ時のエロさもうたまりません!

腕の太さに背中の筋肉がとても素敵でまた顔立ちも整っておりキリッとした目が笑った瞬間男らしいのにとても可愛い表情を見せ魅力が止まりません!】

僕が゙…、405号で゙待っていると、

雨に濡れた傘を持った、まま
ダイキくんが、……、入ってきた。

彼は、「待った?」…、と…、

60歳 の僕に、言ってくれたよ!!

「よしゆきさん、俺たち……、
今日…、Short stayダネ、…!」
「ダイキくん、……貴方が好きタだよ、
どうしたら……、良イのかなア」
クゥー、クゥー…、僕たちの、喉…、

ヤマドリのように鳴いている…、

「ダイキクン、……貴方ハ

僕ノコト、征服シテ……クレルノ……?」

「うん、……モチロンデス…!」

ソレカラ、僕タチは、トテモ長いキス、シタ

ソウシテ、僕ハ……、ダイキクンの
大きなオチンチン……を、口ニ含ミ

ピチュ、ピチュ、ピチュ、ピチュ…ト

ナルベク……、イヤラシク…舐めマシタ…

当たり前のコトヲ、当たり前ニヤッテイル……
ノダト、……思います。

……ソノ、一方で、僕ノオチンチン……は、

マッタク、……動かない。死ンデル…。

60歳で…完全性イー、ディー、デス。

「モット…モット…よしゆきサン…!」

「分かった……ダイキクン…!」

苔こけの生むすまで髭…を剃 ル。脛毛…剃 ル。胸毛…剃 ル。
陰毛…剃 ル。アア、剃 ル、剃 ル!!

僕ハ…、ヤラレル為に、生まれてキタノダシ、

貴方ハ、ヤル為に…、生まれてキタンダロ、

ソレハ、…最近までハ…
よくシラナカッタ者同士ノ、硬い愛ノ姿ナノ、サ

Short stay、
「離婚ハ……したく……ナイカラ……!」ト、
ダイキクン、……!ハ、言う。
ダイキクン、ハ……結婚シテイル、ノダ……!!

「その、オチンチン……ハ、僕ノ為ダケニ

使って!!」僕ハ、ベッドに四つん這い
ニ、
ナッテ、……ダイキクンを、必死デ
ウナガス……、ダイキクンは……、

逞しく、ソソリタッタ、オチンチン……ヲ、一気ニ、

僕ノ直腸ニ……、グウッグウッと、挿レテ来タ!!
「よしゆき、……妊娠シロ!!」

「ダイキ、モチロンだョ。何千回デモ、

種付けシテ、……クダサイッ、……!! 出シテ
あんたの、をんなナンテぶっ殺してヤル!!

正妻ハ、ネ、……僕、一人ダケ、ダカラ…」

ダイキくんの白の、体液が………、
しあわせさうに、僕ノ腿を伝う……。

「その、……をんなと、ダイキクン、ノ
子ども、ぶっ殺してヤル計画立テヨウ!!
力ヲ合わせれば綺麗ニ始末デキるよ。」

「よしゆき、……チョット、ドウカ、シテイル…
その後ハ、僕タチ、結婚スルカイ……

…?」

「僕ハ、一度ダケ…結婚シテ…ミタイ、ヨ……。」

アァ……、君きみが代よは
千代ちよに八千代やちよに
細石さざれいしの
巌いわおとなりて

苔こけの生むすまで
苔こけの生むすまで…………、

アア……、自由、ヨ!このクニニ生マレテ
良かったアア……ナンテ、思ッタ…ノサ。

 
 
Ⅱ Valentine’s day、

Bloody my bloody Valentine’s day、

Bloody my bloody Valentine’s day、

映画トカ、ジャ、児童ハ、
殺さない……、規則 (ルール)カモ、

シレナイガ……、僕ハ、殺すヨ、平気デ、

児童ヤ、をんなタチ、……

「非力な者ニハ、…暴力ヲ、行使シテ、
死ぬマデ、徹底的ニ、ヤルノガ
善ダロウ!」ト、イウノガ、僕ノ考え方ダ

【肉棒】ニ、【覚醒剤】ヲ、タップリ

塗り込み、撲殺シテヤルノナンテ善だらう

ハッハッ………、イツデモ、デキルネ………!!

写真デシカ、見たコトは無い…人間ノ屑、
ダイキクン、ノ妻ト、子ども……。

僕ハ、ダイキクン、ニ…持チカケタノダ!!

「ダイキクン、僕ハ…貴方がトテモ大切ニシテルノモノ
妻ト、子どもを殺害して、

僕ガ、最高ニ登リ詰めたいガ、ドウカ?」

「よしゆき、僕ハ、唯一ノ【肉便器】
トシテ、ドウシテモ貴方ヲ、必要とするけど

妻ト、子どもを殺害しないとダメか?」

「殺してシマワナイト、僕ノ、気ハ済マナイ!!」
ダイキクン、ハ……僕ノ前デ、クズオレテ、答エタ。
「イイエ。僕ハ、妻ト子どもノ殺害ハ、イヤ
非力な者タチ、ハ……ノガしてヤルべきダラウ」
「来週ノ……、雨ガ…降ってイル、朝方ニ、
ヤル!!」ト、僕ハ……叫んだ!!

「よしゆきガ…そこまでヲ、望ム…ナンテ…
アア……妻ト子ども、……差し出す……ナンテッ!」

「……本気ダ…ダイキ…?!」

「……ンンッンン、よしゆき!!」

「殺ろッ、……殺ロウ、……!!」

それから…ダイキと、僕ハ……

再びオチンチン……と直腸デつながった…

トロリ……、とダイキのオチンチン……に、
僕ノ……、ウンチ、ガ…纏わり付イタ…。
ダイキハ……、ソレ、ヲ、体中に塗り込み撲殺ノお浄めヲスル……。

「アア……、気持ち、イイナァ……!!」

Bloody my bloody Valentine’s day、

Bloody my bloody Valentine’s day、

アア……、僕ノ…オシリノ…穴、から出血止まらず……
出血しているウチに
Valentine’s day、ガ、訪 レそう、ダ……
chocolateの代ワリニ、血塗れノ…ウンチアゲル

Bloody my bloody Valentine’s day、
Bloody my bloody Valentine’s day、

美味しく、………食べてホシイ……。

モウ、要らない、…………アンナ、奴ら……!!
殺してシマワナイト、雨の日ノ…渋谷で、

をんな子どもガ…憎い。ダイッキライダ!

殺してシマワknight、殺してシマワknight、殺して

シマワknight

……………………!!

Valentine’s day、に。

【 Intermission 】

見て なんて可愛い女の子だろう 優雅さに満ち溢れていて 甘い揺れのなかで やって来ては 海の道へと通り過ぎていく女の子 イパネマの太陽で金色に光る体 その揺れはポエムのようだ 通り過ぎていく女の子 僕が見たなかで一番美しい ああ なぜ僕はこんなに孤独なんだろう ああ なぜすべてがこんなに寂しいのだろう ああ 存在する美しもの 僕だけのものではない美しいもの 自身も孤独を感じながら通り過ぎていく美しいもの ああ もし彼女が気づいていたらなあ 彼女が通り過ぎるときに 僕たちはみな優雅さで満たされ より美しい気持ちになることを そしてそれが愛のゆえだということを……。

透きとおっていくような 「イパネマの娘」が、とても好きです。

 

Ⅲ Rainy days、

殺してシマワknight、殺してシマワknight、殺して

シマワknight

……………………!!

モウ、要らない、…………アンナ奴らナンテ……!!

をんな子ども…ナンテ…、僕ハ、ダイッキライダ!

健康ナ、オチンチン……を咥え込むオマンコの持ち主
をんな!!ソコから生まれてクル子どもガ…

ダイッキライダ!

………………………… ダイキ…ノ、

ダイキ…ノ妻の名、イパネマ…22歳…源氏名。

売れっ子の…キャバ、ダッテ、よ!顔バレシテイル
店の…女の子情報に、シタガエバ……、
血液型 O型.

体型  スリム

星座  蠍座
翡翠ガ沈殿シタヤウナ……ビランビラン、オマンコ?

気ガ…強くッテ……、情熱的……?!
銀座・三越デ……、時計ヲ買ウノガ好きナンダッテ

キャッキャッ、キャッキャッ、キャッキャッシテルカラ殺サレルンダヨ

娘の名前……パリス、ダ、ソウダ…4歳…
ダイキカラ、聞キ出した情報ニ、ヨレバ……、
血液型 AB型

体型  スリム

星座  水瓶座

翡翠ガ沈殿シタヤウナ……フックラナ、オマンコ?
新宿・高野デ……、mix fruits pafe頼むノ好き

ナンダッテ
は?カオは両親の…遺伝子継いでブッ殺して

ヤリタイ
ほど、可愛らしい…ふん。

血液型 ABか…気難しいカナ?

まずは、アイツラの靴の中に…ウンチ盛ってヤロウカ!まずは、アイツラの靴の中に…ウンチ盛ってヤロウカ!
アイツラガ…ワーワー騒ぐカオ、陰から見たいナ!!

アァ……、君きみが代よは
千代ちよに八千代やちよに
細石さざれいしの

巌いわおとなりて

苔こけの生むすまで

苔こけの生むすまで……、

アァ……いつもの習慣デス。

快いコトバカリ追いかけたら……
【君が代】に…辿り着イチャッタ…

【国歌】ノ、……名ノモトニ、アイツラ……
ぶっ殺してヤル!!【ダイキノ同意ノ名ノモトニ…】
ダイキノ、をんなと、子ども、呼び…ツケヨウ…

次の…Short stayモ、結局、愉しんだアトニ……、
【渋谷…道玄坂上
…
アケガタ、……、ニ】をんなと、子どもガ
ツレだってサ、 家人ノイル……

ホテルニ……スッカリ騙サレテ、ヤッテクルvision。

ダイキノ、涙 ハ…僕ノ、オシリノ皺ニ……イッパイ…
堪ッテ……、イル……ッテ……ワケサ!!

雨ガ…降ってイル……Valentine’s day、
ニ、ヤル。Rainy days、on Valentine’s day!!

 
 
Ⅳ & more…(イパネマの娘に捧ぐ)

……………………… ダイキ…トノ、

次の……Short stay、明けの、時間………。

僕ト、ダイキハ、渋谷、ラヴホテル、ノ

1室、デ……をんなと、子どもヲ待ってイタ。

バカミタイに、夫(!!)トノ、約束ドオリ、
現れた、バカをんなト、バカッ子。ふたり

纏めて、殺しマス…!!

ダイキハ……、sofaにカラダ沈め、渇イタ涙…ヲ
目ニ、湛エテ…、イタ……。

「ドウナッテモ、シラネエゾ、よしゆき!!」

部屋ノ……、ドアヲ、開ケテ、僕ハ……驚イタ……?!

悔しいコト…に、妻のイパネマ…ハ…
酷 ク美しく……娘のパリスは雨の日に、
シットリ、ト、輝いていた……。

ダイキノ瞳…イパネマ…ノ瞳…パリスノ瞳、

何処か、似通ッテイテ……、血ガ…逆流スル…

僕ト、ダイキハ、ラヴホテル、ノ
1室、ノ……柱ノカゲニ隠…レ、タ……、をんな

子ども
ヲ
殺害スル、…タメニ!! ト、思ッテイタガ…

イヤ、をんな子どもノ方カラ、ワザと

殺害サレ、ニ、来たと言ってモ、イイ、ホドニ……

連中、無防備な、ヨウス、ダ!!

(I don’t have a specific partner, so I often masturbate. I will find a specific partner this year. That’s my biggest goal……!)

サッサト、消えてしまえ、バカをんなト、

バカッ子……ダイキハ、カタクナニ、目ヲ、

閉じて……イル……。

(コイツら、家族……!!)

結局、コイツラ……、愛シ、アッテ、イルヨウダ!!
フザケンナ…………!!

ダイキ、ダイキ…Do you understand our
situation………?!

【No!!】ッテ、言ってクレヨ……!!

「アア……、メッチャクッチャ、ダナア、よしゆき?!」

「それで、エエヤン、ダイキ!!」

ダイキハ、ナカバ、ウナヅキナガラ、イツシカ自分ノ……

下半身ヲ……丸出シニ……シテ、イル……。

睾丸ブクロと、オチンチン……が、揺れてイルノダ……。

ダイキハ、オチンチン……ニ、覚醒剤ヲ、塗リタクリ、masturbation、ヲ…、始メタ。

ダイキハ、言ッタ。

「よしゆきモ、をんな子ども、モ、

みーんな、犯ッテヤル………!!」

「ダイキ、犯ッテ、クレ……!!」ト、
僕ハ、言ッタ。。。
簡単に、抱いて…頂けた……頃ニハ、
そんなこと………思わなかったケド

時代、ハ、変わッチャッタ、ナ!!

「よしゆきのコトモ、俺の家族モ、ミンナ、

犯ッテ、シマウ、ヨ………!!」
そう言ったダイキ。ソ、ノ、視線ノ先デ、

ダイキノ……をんな子どもガ

身をスクマセテ、部屋ノ、隅ニ、逃ゲルノダッタ。
をんなノ頬ガ………ヒキツリ、
子どもノうなじガ………乱レルノダッタ…。

アァ……、君きみが代よは

千代ちよに八千代やちよに
細石さざれいしの
巌いわおとなりて

苔こけの生むすまで

苔こけの生むすまで…………、

アア……、自由、ヨ!このクニニ生マレテ

良かったアア……ナンテ、思ッタ…僕。

火が回る、ヨウニ
泣き出した……ダイキノ子ども……、
「………パパ?!」

妻、ガ…産ンダ、子ども……
翡翠ガ沈殿シタヤウニ……ビラン……ビランニ…

燃エ、盛ル……
海岸ノ辺リデ惑ッテ、イル………、

…………………………

「イパネマ…ノ、娘……」ダ…。

 
 

(2024/02/11 グループホームにて。)

 

 

 

Love Songs for our daughters… I said… , Life is short, but Life is brilliant…!!(あの島々の、輝き…)

2023©Cloudberry corporation
 

今井義行

 
 

生活援護相談員は「土人」の匂いがぷんぷんする。
黒い腕をぶんぶん振り回して僕に、進路を指し示そうとする。

「妄想し過ぎるのは、いい加減にしないと、ね。そうでないと、
支給を打ち切ることに成るかもしれませんね……。」

Look Back In Anger!(怒りを込めて振り返れ!) という、歌は聴こえたが、
しかし、その後…、僕には自身に心地の良いImageばかりが立ちはだかっていくのだった。
(僕たちの娘、A女, B女, C女三姉妹の、話……。
君たちは、今何を探しあぐねていますか……?)

Malaysia Kuala Lumpurには
5年の間に、3回は行ったと、
想うのだけれども……。あの、シンママの名はBrilliant (ブリリアント) …Love Songs for our daughters… I said… , Life is short, but Life is brilliant…!!

(あの 島々の、輝き…)

三姉妹は……、僕、の……、
血の繋がった娘ではない。
事実上の、娘とは、遠い、
僕の、フィアンセ、
Brilliant(ブリリアント)の娘たち。
5年の間……、僕は、三姉妹の、体を、まさぐっていた。
処女だった三姉妹、初回は、
1時間 50,000円ずつ、払いました。
マネジメントは、もちろん
Brilliant(ブリリアント)。
「10代の、…可愛い、三姉妹です。」
と、彼女は胸を反らした。
艶々(つやつや)と、若さに輝く、
Brilliant(ブリリアント)の実娘、……。
三姉妹、の、彼女たちには、
高額な…、値札が吊されただけ。
Brilliant(ブリリアント)は、既に
失った、若さを……、
娘たちに見出しただけ……、
でも、Brilliant(ブリリアント)の、
魅惑的な、ところは……、
コソコソ目配せしたりしないところ!
「Feel so bad……!! 」
17歳のA女は、不機嫌になっただけ。
紫いろの唇尖らせていたよ…。
ずっと、純情な娘の…、まま。
長女だけは、学校の授業を
休ませて、他の娘たちが登校した後の
がらんとした子供部屋で、
僕は、言ったものだ……。
「……、全部、脱ぎなさい!」
「そうして、四つん這いに…、なりなさい!」
「イヤです、」と彼女は言ったけど、
僕とBrilliant(ブリリアント )で
無理やり…、四つん這いにさせた。
そして……、後ろ手に縛って「どうか……、ください!と言ってみなさい。」…、
そう……、懇願させた……、
A女、のお尻の穴は、天井に
向けられて全開になった。「どうか……、ください!」と17歳は哭いた……、
Brilliant(ブリリアント)は、毒親じゃないよ!子煩悩なシンママ…。ただ…、頭がオカシクなることがあった。
逃げてしまったDV三昧の Husbandの代わりでも
するかの、ように……、彼女は、
突然、レイプに加担するのさ。
すると、A女は、
…………、笑った。
………………、「ふふふ。」
シンママの気持ちを汲むように、A女は、お行儀よく脚を
開いた…、ものさ……。
A女─その、10代の
茶色掛かった股ぐらの毛並み
綺麗だ…、な……、ドライオーガズムは
概ね
直腸から指でこねくりまわされて、
細胞壁のあたりで、
光の、線のように
発生するものだ…、プリーズラヴミー、
ああ、発酵バターの
匂いが…、したね……!
或る春の晴れた午後、
僕は、また、四つん這いになっているA女に、言った…。
「これから僕は……、
君の……、
Husbandになろうかな…?」
「どういうこと…、Yuki(ユキ)」
と…、驚いて…、A女は、言った。
「どうも、こうもないさ
まぶしい…、君─、僕は君の
古傷に…、なり続けていきたいな!」
「また、変な理屈ばかり!!
この娘は、思春期よ…。」と
甘いお茶とクッキーを用意……、
しながらBrilliant(ブリリアント)が、
笑った……。
「少女を傷つけるものじゃないわ。
でも……、Yuki(ユキ)、この娘には、早く妊娠させて、
たくさん子供を産ませて、
家族みんなで楽しく暮らしたいね!」
そう言ってBrilliant(ブリリアント)は、
A女、の……、
ぬめった膣口をぴたぴた叩いた。
「もっともっと、覗いてママ…!」
「ここから、おしっこも、
赤ん坊も、出てくるのねえ……。」
【いえす……
   いえす……
        いえす……】と、
窓の、外の教会の鐘の音が鳴った、
Love Songs for our daughters… I said… , Life is short, but Life is brilliant…!! (あの 島々の、輝き…)
僕は詩人です。人生は有限で、その残りが急に見えてもきたので「これからは、詩人としてのみ生きよう」と決めました。
夫としての僕もないし、父としての僕もないし、従業員としての僕もないし、他の表現者としての僕もないです。一瞬の努力も惜しまず、詩の創作活動に邁進すること。
肉体が葬られる時まで、駆け抜けてゆく所存です。一作一作、急勾配を登り続けて生きる、それが今後の僕のヴィジョンであります。
(僕たちの娘、長女よ、
君は、今何を探しあぐねていますか…?)
「カラダの、関係は、続けて…、
約束だけの、家族になりましょ。」「Feel so good……!! 」
A女は、ご機嫌取り戻しただけ。
紫いろの唇、舐め回していたよ…。
ずっと、純情な娘の…、まま。
純情な娘じゃないと、殺されちゃう!!
からね……。
そのとき……、
A女が、スッと立ち上がった。
アボカドのような
固い乳房が、上下に…、揺れて鄙猥(ひわい)。
僕は、A女の、
乳首を、ちゅっちゅっと吸って……、
「母乳は、まだ出ないね?!」
と、真剣に、なじった。
「母乳なんて、まだよー!!」と、
Brilliant(ブリリアント )は笑った。
A女も……、微笑した。
…………………、「ふふふ。」
Malaysia Kuala Lumpurには、
5年の間に、3回は行った
と、想う……。
シンママ、Love Songs for our daughters… I said…, Life is short, but Life is brilliant…!!
(あの 島々の、輝き…)
ヒトが死んじゃうって、良いね……!!
A女の、膣口丸出しの、写真を
スマホの待ち受け画面にして以来…、
僕は、彼女の実父、の権限、さながら、
肉体的強姦も、精神的強姦も、やすやすと
達成した……、
イチ男性……、として、
一種の、殺人容疑に晒される
快感を味わうことができたワケA女……、には、誰にも、
相談、できないように……、
白い【種、】を仕込んであるからな !「ねえ、娘よ、
君は…、君の妹たちに、何か言った?」
「いいえ、言ってません…。」
……朝食後には…、A女と、二人で排泄に行った。
A女の茶髪を……、引っ捕まえては、
僕は…、たくさんの愛の告白をした……。
「好き。そうだ、君の妹…、の、
B女も、
じわじわ、殺していってみようか?!」
まさか……、ヒトに悲しみがある
なんて……、
思ってもみなかったから!!
「……、何を、言ってるの、Yuki(ユキ)?!」と、A女は、叫んだ。
マイブームイズミー!!
或る春の晴れた午後、
僕は、その時14歳、
B女の……、
カレシになろうかな…、って
想ったり、したのさ……。
父親、じゃなくてカレシ。
家庭内で、B女は、
学校から、帰って来て、
冷凍庫の氷を作るのが、仕事。
その日も、屋外の水道の蛇口を捻って
筒型のビニール袋に、
つぎつぎに、水を注いでいたよ。
…………「おい、こっちへ、おいで。」
と、僕は……、B女に向かって言った。
B女は、短い髪と
ホットパンツで、弾むように…、
庭から……、子供部屋…に、来た。
彼女は、少年のような
少女なので……、
ボーイガールと呼ばれていた。
僕は、B女の
Tシャツの裾から…、
手を入れて、木綿の生地をめくりあげ、
露わになった乳首を、ちゅっちゅっと
吸った…。
「ね、カレカノ…こんな関係、どうだ…?」
と、僕は台所で冷凍庫の
扉を開けようとしている
B女に尋ねてみた……。
B女の、居場所からは、
子供部屋……、で……、
拘束、されている……、
膣口丸出しの、姉・A女の、
姿態が丸見え…、だ。
「ええっ……、」
B女は…、表情を、
すっかり硬くした…。
「お姉ちゃんは何してるの?!」
と、B女は、
僕に……、尋ねてきた……。
「……、別に……、」
「ねえ、君、
公園で遊んでいる、あの娘、も
ここへ…、
連れてきなさい……。」
C女は、
6歳の、Brilliant(ブリリアント)の、末娘。
「逃げるのよ!!」
と、B女が、
公園に居る…C女を
震えながら…呼んだ。
「……逃げるのよ……!!」「ハーイ!」呼ばれたC女は、
喜びいさんで、家の中へ来た。
C女は、トゥーマッチイーティングで、ぱんぱんのお腹を持つ娘だ。
僕は、C女の口に
チョコレートプディングを与えてから、
ぱんぱんのズボンをずりおろし、
御花の蕾…ケツの穴に、僕の
おちんちんを無理矢理突っ込んで
やった……。鮮血。
「痛ーいっ、」
「B女も…、C女も…、
服を全部脱いで、A女の
ような、恥ずかしい
かっこうになりなさい。
そうしないと
お前らの、首落とすよ。」
と、僕は言った。
「おーい……Brilliant(ブリリアント)!!」
と、僕は、Brilliant(ブリリアント)の
名を、呼んだ……。
「どうしたのですか、Yuki(ユキ)?」
Brilliant(ブリリアント)は、
みんなの居る子供部屋に走って来た。
「どうしたも、こうしたもないぜ…、おい 、」
「これから、子供たち、一人残らずじゅんに、蹂躙して…やろう…、と
想って、……、いたのに、」
「裸になる事さえ、モタモタして
やがるよ。最低だな!!」
僕は……本当は、この疑似家族、をこころから愛していました。しかし、疑似家族との日々を思い返して、妄想に耽るとき
僕は……、汚言ばかりを放つのです。それは、どうしたことだろう。妄想ばかりの日々に、僕がたどり着いた、ひとつの思想は…、
「愛していれば、殺してもいい」、という思想、だったのです……。
「まあ……やめなさいよ、Yuki(ユキ)、これから、長い時間をかけて、
あなた好みの娘たちに、育てればいい……、でしょう……、ね?」
「Brilliant(ブリリアント)、
僕たち……幸せな家族になれるかな?!」
シンママとは、淡泊な性愛はあったけど、
いつも、息苦しい、躊躇があったね、……
四つん這いになった時の彼女には、まあまあ
ケツの欲…そそられ…ましたけど。
ああ、TOKYO 行きの、飛行機は離陸して、
それから日本に帰った、僕は……、Brilliant(ブリリアント)との約束は……、
ビデオ通話を交わす、位で……、
だんだん、心には留めなくなったね……、
僕は……、「娘たち、全員…殺す。」
と、脅迫状を随分…送り付けたのだけど、
次第に、Malaysia Kuala Lumpurの家には、
面倒くささを、抱くようになったの…さ!!
そして、彼女の娘たちとは、会ってない。
いや……僕たちの、娘?!
……(僕たちの娘、A女, B女, C女……、
徹底的に、僕好みの娘に仕立てあげる
つもりだったけど……。)
(君たちは、今何をしていますか……?)
(君たちは、今何を探しあぐねていますか……?)
生活援護相談員は「土人」の匂いがぷんぷんする。
黒い腕をぶんぶん振り回して僕に、進路を指し示そうとする。

「妄想し過ぎるのは、いい加減にしないと、ね。そうでないと、
支給を打ち切ることに成るかもしれませんね……。」I said… , Life is short, but Life is brilliant…!!

(あの 島々の、輝き…)

僕は、60歳、まだ、輝ける、季節……?!悲しみひろがる、マイブームイズミー。過去と現在が結びつく美しい接点だ…。人生は、好きだけど、
いつくたばるか……、分からないのさ、(僕たちの娘、A女 , B女 , C女……
君たちは、今何を探しあぐねていますか……?)探しあぐねているものは………、(………普通の…【愛情】…ですか?!)
(………そんなもん、探していますか?!)

 
(おまえら、【馬鹿……】だよなあ…)

 
 
2024/01/07 グループホームにて。

 

 

 

讃美歌。Boyfriend、Candle On The Water (水の上に、燃える)

2023©Cloudberry corporation
 

今井義行

 
 

5年生の短小包茎ほど美しいものが宇宙にあるだろうか?
口の中で転がし、次第に膨張するものを味わうのが、好きです。
ほんのり塩っぱいおしっこの味がするのがとても好きです。
少し、陽が傾きかけている…。
讃美歌。水の上に燃える。港湾の燈台はCandle ほのほ、濡れて……。
ほのほ…、という名前の5年生男児をすっかり愛してしまった…。僕は…、
5年生男児を欲してしまった、僕は…、風のなかに波がCandle On The Water 讃美歌。(ライヴイン大田区立小学校裏手)…ここは、埋め立て地なのです。(水の上に、燃える)
ほのほ…という名の男児。いつも校門の傍に佇み鞄の名札から割り出していた名前。
陽に灼けた頬、半ジャージがぴったり下半身を包んでいる、そんな立ち姿、を……。
……僕は、今日、きみを2万で誘い出してみたのです…。お友だち不在の時にです…。
「え……、どうしてですか、おじさん……?」
僕は、急いで、ほのほ…の掌に、紙幣を、握らせた。
(ライヴイン大田区立小学校裏手)…【校庭裏の海のほとり】
ほのほ…、を。
グッチャグチャにしてやりたい。と、僕は、想った……。
初カレに接するように歳下過ぎる君の腰に手を回している僕。Boyfriend。そうして「あの港の光はね、Candle。そびえ立っているのが見えるだろう?」
この辺は、下街だ。取り留めなく煩雑な町工場が並んでいる……。
「君の、得意な物は何ですか?」「ええと、たてぶえ、です……。」ほのほ……、
は、Boy‘s band、吹奏楽部に属している、たてぶえ奏者なのだそうだ。
グッチャグチャャにしてやりたい。と、僕は、想った。
僕の、『愛』が赤々とした炎の柱にさえ見えます……。(水の上に、燃える)
僕がくすぐるので、笑いまくる、笑いまくる、ほのほ……。
ほのほ…!
計画的に、高揚しながら、君を誘い出した、僕。君は、ずっと胸に棲んでいたからね。僕は、毎日、鉄柵の外で待ち侘びていたからね……。
「おじさん。どうして……笑っているんですか…?」
ああ、君は……、お金を、欲しているわけじゃなくって、
多分、PRESENT受け取っただけだよね……。
僕が執拗に頼んだらやがて君は…、自ら裸体を差し出し、激しい口淫のあと射精して処女をPRESENTしてくれる、よね?
「ほのほ…くん…。……僕は、イーディー、だから、ね……。
イーディーって分かるかい?おちんちんが、硬くならないことなんだ。
おちんちんが硬くなるくすりを使わなければ何もできません。きみは、しゃせいって…、知っていますか?おちんちんをこすると、白い液がぴゅうって出るの。これから、僕は…、
ほのほ、の、優しいお祖父さんですよ。責任を持って、ほのほ、の射精も、おしりのあなも……、
ちゃんと卒業させてあげます。」「は、はい……。」
11歳のほのほ、は……素直に、頷いている……。
栗鼠(りす)のような…まるい瞳(ひとみ)だ。
同棲初夜のような放課後。11歳と…は、まだ同棲しちゃだめ、かしら……?
好きになって……しまって…、同棲しちゃだめかしら……?
60歳のね、そんな、不思議な刻(とき…)FANTASIA……。
僕は、ほのほ…の半ジャージをじりじりと下に脱がせていった……。すると、ほのほ…の生えはじめた薄い毛と蒼いとうがらしのような尖り方の、短小包茎が、ぴょこんと飛び出した……、匂い立つような短小包茎、が、ね……。
讃美歌。Candle On The Water  (ライヴイン
大田区立小学校裏手)(水の上に、燃える)
僕は、ほのほ…の、短小包茎を口に含んで、頭を前後させている……。「なんか、おしっこ、出そう…。」「我慢しなさい。もっと、いっぱいおちんちんを、おくちにふくむから……。さあ、ふくむよ…!」…ふに、ふに、ふに…。「ああ、おしっこじゃない何か、出そう……!」「ほら、我慢しないで、ぜえんぶ、出してみなさい。」「はい…。」「……よしよし、ああ…、美味しいなあ。」「はい……。」「これから、君のおしりの穴に順番に深く5本の指を挿れていきます、よ…。少うし、血が出ますよ。」「は、い……。分かりました。お願いします……。」はは、ジャニーさんが好んだのも、こういうことじゃないのかね?餌食になったという少年たちも実は、喜んで心身を、差し出して、いたんじゃないのか、ね?口の中に射精された僕、口の中に射精したほのほ…。それは、お互いにとって、きっと幸せなことなのだ、と想った。

 

Boyfriend、が、欲しかった…。そのようなFANTASIA……。を、ライヴとして、自由形式で胸の奥で巡らせてみたところでFANTASIA、
FANTASIA……が。それは、有りがちな形式の文章になってしまうものであり、それは、ひどくかなしい文章になってもしまうのだ──。
讃美歌。Boyfriend、Candle On The Water (水の上に、燃える) 何処までも。何処までも……。
文章とは、ずいぶん悲しいもの……、なんだなあ。

 

文章とは、ずいぶん悲しいもの……、なんだなあ……。
讃美歌が降る。水の上に立テCandle ほのほ、濡れて。【校庭裏の海のほとり】なんて、無かった、のでしょうか…?僕は、ひとり、下街を徘徊している……。

 

讃美歌だ。7月に、還暦を過ぎて、かねてからの精神の不具合が悪化して、僕は、福祉施設(グループホーム)に入所しました。
この10年間、僕は精神障害者として、精神病院の閉鎖病棟での入退院を繰り返してきましたが、密閉されるのはもうたくさん。福祉の大きな力を得て、僕は、しあわせへの道を歩ませていただいています。
サポートしてくださる方々には、ただ感謝しかありません。僕は、死ぬまで、福祉に与えていただいた残りの人生をゆっくり歩いていくことになるとは、思います。
僕は、これまでの人生で、できたことと、できていないことについて…、しばしば考えるようになりました。
できたこと…、20代前半から始めた詩作は、できたことと見做しても良いんじゃないかなあ…。詩集は8冊上梓しましたが、お金が無くなりましたので、上梓は、2016年で途絶えました。けれど、その後、ぽつぽつとは書いています。情熱は…、まだ少しは、あるのかなあ……?
できていないこと…、それは還暦を過ぎても途切れることなく溢れてくる、僕の、強烈な『性慾』に、基づくことです。生物学的には、をとことして、もう終わっているというのに。
………………。
どうしてもやりたいことがらをこれからランダムに挙げていきましょう。
フィスト・ファック。僕の肛門は既にたくさんのをとこたちによって調教済みですので、最後は肛門に無理やり拳をめり込ませていただくフィスト・ファックの機会を与えていただきたいのです。
次に、僕は…、小人症の成人を見て、強い『性慾』を感じてしまうことがあるんです…。彼らが若くして寿命を終えてしまう前に、お気に入りの男児を物色して、長い時間をかけて、口淫してみたいのです。
ああ、讃美歌が聞こえます…。水の上に立テCandle On The Warter(水の上に、燃える)
……次には、をんなについての慾望があるのです…。僕は、バイ・セクシュアルであり、をんなたちにも強烈な『性慾』をいだくのです……。
例えば、飲尿プレイ…、僕は今までベッドで仰向けになってをんなに乞い願い、自分の顔に、熱いおしっこを放ってもらってきました。そうして…ごくごくと飲ませていただいてきました…。まだまだ、おしっこを飲み足りないのです。あんなに塩っぱくて美味しいものを飲み足りることはありません。
最後には、オムツ・プレイ。介護用おむつの中に、思いっ切り、熱いおしっことうんちを失禁したい…、と、僕は、願っているのです。精神病院閉鎖病棟に居たとき、僕は何度も激しく失禁をしてをんなの看護師さんに介護用おむつの交換をしていただきました。
「まあ…、いっぱい出てる!」と看護師さんに感嘆されるたびに、僕は歓びに打ち震えていました。介護用おむつの中への失禁の快感は、『射精』の快感よりも、遥かに勝るものだったのです……。
これらのことは、おそらくすべて、お金を使って、パートナーを上手く買い付けさえすれば、実現可能なことだとは、思うのです。
けれども、僕は、今、国の税金で養われ、心優しき支援者に生かさせていただいている者なのです。そのように…、このような『性慾』に日々身悶えしていても…、良いものなのでしょうか……?僕は、日々、少しずつ、倹約して、お金を貯めていくならば、何処か隠れた場所で、自らの『性慾』を実現することは、おそらく可能ではあるでしょう……。でも、それを、本当に、ことごとく実行に移してしまったら、誰かはOKを出すものなのでしょうか……?
裏では、自分勝手に生きてしまうのも、ひとつの道なのでしょうか……?
現在の時点では、僕には、明確な答えを手にすることはできていません。
………、僕は、僕の、『性慾』を実現させたてしまいたい…、のですが…、それは、あまりにも大きな裏切り行為…、にもなってしまうのだと、思っては、いるのです……。

 
 
2023/11/18 ベッドにて。

 

 

 

結婚指輪(Last one, My bell…)

2023©Cloudberry corporation
 

今井義行

 
 

Rock ’n’ Roll With Me Last one, My bell…(オネガイ、モウイチド…)
わずかな写真しかない
ソレは、
僕の、恋人…
花、を…愛してしまったが最後、
で、アルヨウニ 君ノ夢ヲ見タ
瞳が零れ落ちそうだった、
首の周りに silk 巻いてた、
だから、口吻、出来なかった。
僕が今度、君ト、踊る時ハ
君に、精一杯、
謝りたい……「ゴメンね」
「駄目な、僕デシタネ …」
…………「もう、いいわよ」
Rock ’n’ Roll With Me Last one, My bell…(タノムカラ、モウ一度…)
一枚の写真しかない
ソレは、
僕の、恋人…死ぬ前に、モウ一度。
That’s Mrs. Yuko,(悠子サン、)
“悠”はるか、
という意味デスネ
girly girl was 36ages.
ねぇ、今からデモ
結婚指輪、贈りたい
キラキラ、ヒカル、モノ…!

 

ソレは、歌詞のようなものである。
だからといって
恥ずかしがることなく
「恋は、水色」。
…彼女…と…いまは、
うたいたい…

君は、病みあがり、の
僕の部屋に すわって
「学生さんの住む
部屋みたい」と笑った

For Everyone!!

ねぇ、今からデモ
結婚指輪、贈りたい
キラキラ、ヒカル、モノ…!

 

調布から八王子方面まで降りて、
深夜の……
イタリアンに行った1993年……

seafood pasta
分け合い、ながら……
将来のことについて、話し合う
こと、一つ、無くって、

二つ、歳上……

黙ってしまった
モノデシタネ……。

「此処の、pasta、不味いのよ」

それから、しばらく
君は……、
スポットの下
dance して、いたね…

花、を…愛してしまったが
最後……、
で、アルヨウニ 君ノ夢ヲ見タ
瞳が零れ落ちそうだった、
だから、口吻、出来なかった。

僕が今度、君ト、踊る時ハ
君に、精一杯、
謝りたい……「ゴメンね」

本当は、
僕の、恋人…では、なかった
That’s Mrs. Yuko,(悠子サン、)
死ぬ前に、モウ一度。
お逢い…、しましょう、ね!

girly girl 36 ages.

ねぇ、今からデモ
結婚指輪、贈りたい
キラキラ、ヒカル、モノ…!

 

ソウシテ……

君が、亡くなった……という
噂を聞いた。
ソンナ噂を、書いてはいけない。
だって……

ミンナが、
信じてしまうだろう?

僕は、取り消すよ、君とは
結婚してみたかった……

本当、だ。

That’s Mrs. Yuko,(悠子サン、)
girly girl 36 ages.

乳首が尖っているかどうかも、
知らないまま、

It was so fine……!

ねぇ、今からデモ
結婚指輪、贈りたい
キラキラ、ヒカル、モノ…!

 
 
(2023/10/04 アパートにて)

 

 

 

She(Ok、Sergioと彼女は言うけど…)

 

今井義行

 
 

2023
©Cloudberry corporation

 

僕は、SergioというHandle nameで呼ばれる日本人。Disco On The Night Floor 「国民の税金を使ってでも、これから、をとこの摩羅が、欲しい!」とGospel Hourという罌粟(ケシ)のrestaurantで…。俺たち、中高年、
決意を述べたら、僕の出稼ぎ仲間、Agnettaは、言った。「Sergio、生まれてきたからには、皆、好き勝手にやっても良いのよ。私たちは北部と南部の間に生まれた一人前のあいの子だよ。当たり前の権利だわ。Tokyo。ここからも乗り放題で生きてみようよ。」赤いBabyloneの河が溢れている。She(Ok、Sergioと彼女は言うけど…)
哀しんでいる間に目方が100キロ超えてしまった……。これは怠惰の証ですか…??
妊娠させて、と、せがんだから?
僕の大きなお腹の下には“渇き気味の仮性包茎”が揺れている筈で触れられたい…。一分でも良い。暗闇から、モノ好きな逞しい手は伸びてこないだろうか…。
She(Ok、Sergioと彼女は言うけど…)僕だって、She、さ……!
60歳に成ったとき、僕はこれまでにできたこと、できなかったことを整理した。できたこと、詩作かな。
できなかったこと、コンドーム無しでの、肛門性交!エイズで死にたくなかったから、常に怖気づいた……。でも、死んでも良かった。
She(Ok、Sergioと彼女は言うけど…)僕だって、She、さ……!
C, C, C, C, C, C, C, C, C, C, C, C,
僕は、生涯、抱き心地よく、在りたかった……
飯田橋辺りで生まれたという50歳、鬼のような巨漢にヤラれたくて僕は毎晩のように河をわたる…。
やっぱりをとこにヤラれるなら彼の背中にある大きな芙蓉の彫物が綺麗でね打ち上げ花火に灼かれるみたいにね、そうそう超をんな好きlesbianの盟友Agnettaは、僕の買い物に、いちいちついてくる笑
僕の人生は結ばれ辛いをとこざんまいに乗り上げているけれど、じつを言うと僕はね、盟友Agnettaとは、ちょっといい仲になったこともあるよ。Disco On The Night Floor AgnettaはAgnettaで…
性別、を同じくする者たちとまぐわいつづけているけれど、あるとき僕たちは肉体的にも真摯に向かい合ってみたことがある…。
僕とAgnettaは、時には濃密な口吻も交わしたけれど、それは一種の友愛の中にあるもので、
「恋の、不在を、見せつけられた、ね。」…
僕たちは、お友だち婚をして子どもを育てても良かったとは思うが、そうはならなかった…。
「結婚式、おめでとう!って祝福されてみたかったわね…。」
「子ども、育ててみたかったよね。いろんな選択肢があったよねえ…!」
僕たちからの結婚招待状は、未だまぼろしの中にある…。She(Ok、Sergioと彼女は、いつも言うけど…)
僕は、SergioというHandle nameで呼ばれる日本人。Disco On The Night Floor 「国民の税金を使ってでも、これから、をとこの摩羅が、欲しい!」
そういう願い、誰にも打ち消せはしないだろう?”I’m going to buy Wotoko no Mara from now on with my welfare expenses!” No one can negate such a wish, right?
アァ、聞こえているだろうか旧知の同胞、Agnettaよ…。
僕は、今夜、ナマ中で肛門性交をします。これからは、ずっと、そう。
妊娠して、子どもを産むまで。死ぬまでにエイズで、死んでも良いです。

 
 
2023/09/02 アパートにて。

 

 

 

Poetry On My Mind (さよなら、黄明珍 life goes on)

 

今井義行 2023©Cloudberry corporation

 
 

さよなら、黄明珍(コウメイチン)、
あなたは、ヘルパーさんを辞めて
台湾・高雄に帰ると言うのだ……

どうしてですか、と聞きたいけど
聞いてしまったら
帰国が早まりそうで出来ない……

還暦をまえにして
一度人生を整理しておきたいのは僕も同じなので、
止められないん、だろうな

「はい、おそうじ、おそうじ!」と黄明珍(コウメイチン)が微笑む火曜日 そんなとき僕の住む古い木造アパートは、急に、明るくなる

彼女は、ヘルパーさんの仲間から、
明珍(めいめい)チャンと呼ばれているので、僕もそう呼ばせてもらっている。どうでもいい流行歌なんかには流されず……落ち着いた暮らし、出来れば、それで、O.Kなのさ……!

僕は、明珍(めいめい)チャンと、随分語り合ったものだ。「僕は、詩人なんです。30年くらい、毎日、毎日書いてきましたよ。」「義行サンは、ずうっと、部屋に籠もってきたのですの?」と明珍(めいめい)チャンはしばしば僕に言った。少しあきれ顔で。

明珍(めいめい)チャンは、お掃除の名手で彼女が部屋の角から角を通り過ぎるたびに、その跡が綺麗に片付いていた。いつの間にかペン立てが机の上で輝いていたり、タオルケットの髪の毛がすっかり払い落とされていたりした。ものたちが本来の意義を取り戻して、光を宿していた、と言うべきかな? 僕は、思ってた。(こういうのを、詩的とも称するのではないかしら……。)と。

でもね。そんなとき、僕は、思い返したりもしたのだった。ペン立ての置かれていない机だったものの佇まい、髪の毛が払い落とされていないタオルケットだったものの佇まい。そこにきっと詩はあるのではないかという僕の頑固な考え。
明珍(めいめい)チャンと僕との間には、大きな溝があるのかな、と思ったら、ちょっと寂しい気持ちもした。

そんな明珍(めいめい)チャンがある日「来月から台湾ニ帰ります。」と告げてきたわけだ。僕は「えーーっ」と大声を上げた。「そんなあ…僕たち、仲よしになれたのに…?」「仲よしですけど、帰りますのよ。」「明珍(めいめい)チャンには、大事な親族がいるんだものね、台湾には…。」「CORONAでずっと帰れませんでしたから。帰った後はずっと居るのですけど。」「明珍(めいめい)チャン。明珍(めいめい)チャンの栗鼠みたいな眼がだいすきなのに…白髪のない髪の毛も、好き。」「わたしも、義行サンの、おおきな子どものところ、好きですのよ。」「うわーっ。((泣))」Poetry On My Mind (相手をいつも輝かせる、僕のなかの詩人。さよならですか?黄明珍ちゃんlife doesn’t go on……) 「義行サン、そんなにも、哀しむことはないのですのよ。」と、明珍(めいめい)チャンは、僕に言った。

「私たちは、長い間とは言えないけれども、ヘルパーとお客様として、ずっとお付き合いしてきましたね…。」「うん、そうだよね。」「その間で、私たちは、とても気持ちが合いましたので、どんどん仲よくなり
ほとんど親友のようになりましたわね。」「……僕は、毎週火曜日に明珍(めいめい)チャンに会うのが本当に楽しみなんだよ。人に対してこんな気持ちになることは、随分なかったのです…。」「私も同じですのよ。義行サンの笑顔を見るのが楽しみなんですのよ……。」

「でもね、やはり別々の人生、なんですのよ。それは、間違っている考えではないと思いますのよ。」「明珍(めいめい)チャン。そのことは、僕もよくわかっているつもりです。もしも、僕と明珍(めいめい)チャンが恋人同士であったとしても、きっと僕たちの人生は、別々の人生なんでしょう……。」「さて、どうするか……私は、ずっと考えてきましたの。」

「私は、限られた時間、これまでよりももっともっと、義行サンのヘルプをいたしますわ。いつどこへ出ても義行サンが活躍できるように、協力して差し上げたいのですわ。」「…明珍(めいめい)チャン…いつも、そのようにしてしてくれて、どうもありがとう。でも、明珍(めいめい)チャンは、子どもっぽい僕に、なぜそこまで、関わってくださるのですか…?」「……それが、大きな友情というものだと思いますのよ。」「そう…。僕は、女の人とお付き合いしてみて、友情のことを考えたりするのは、たぶん初めてだよ。」
「私だって、きっと初めてですのよ。私には70歳になる夫がおりますが、彼のお手伝いをすることも、大きなお仕事ですのよ……。でも、夫も義行サンも、どちらも大切にしています。夫とは、一緒に台湾・高雄に帰ることになりますのよ……。」

「明珍(めいめい)チャンとご主人が無事に台湾に帰り、幸せに暮らしていくことを祈るよ……!」「私も、義行サンがこれから死ぬまで幸せに生きられらるようにできることをしますわ。」「…………。」「私の勤務日は、火曜日2時間ですけれども、これからの残りは、勤務外の時間もたくさんヘルプに伺いますわ。私は、義行サンを応援したいのですわ…!」
「僕も、心から、あなたの幸せを祈るよ。明珍(めいめい)チャン、今までどうもありがとうございました……。これからもよろしくお願いしますね!」
Poetry On My Mind (さよなら、黄明珍ちゃんlife goes on)お元気で!!

 
 

2023/05/28