くり返されるオレンジという出来事 3

 

芦田みゆき

 
 

11月17日

私は目撃した。
少女は老人と手を繋ぎ、路地裏に敷かれたボロボロの布団にくるまって死んでいた。驚いた私が瞬きをする間に、少女の死体は消えた。
老人は上半身を起こして、手のひらにのせた乾いた種を数えている。それから私をにらみつけた。私はうつむき、大急ぎで立ち去った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2019年1月31日

 

狩野雅之

 
 

2019/01/31 THU 雪は一時止んで曇り時々雪に変わり、午後3時過ぎ頃から再び本降りになりました。この冬では最も激しい降りのように感じます。山岳部だけでなく山麓の市街地でもずんずん積もっています。気温はそんなに低くはないです。パウダースノーですが、水気の多い雪のように感じます。最低気温氷点下15℃、最高気温氷点下4℃。FUJIFILM X-E3, FUJINON XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS

 


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くり返されるオレンジという出来事 2

 

芦田みゆき

 
 

「うまくむけないよ」

 

Qはオレンジに突き立てた爪を、ゆっくりとはずす。

 

手のひらを伝った果汁は、手首から肘へと流れていく。
Qはまだ固いオレンジの表皮に唇をつける。

 

雨がもっと降ればいい。

 

固く閉めきった湿度の高い部屋に、オレンジの香りが充満し、あたしは息苦しい。
もっともっと、あたしの内部を洗い流すように、降りつづけばいいのに。

 

あたしはQから乱暴にオレンジを奪い取る。
破れた表皮から溢れだすオレンジを舌で吸い上げ、おもいきり囓りついた。

 

内部が露出する。
あたしの乳房がオレンジの水玉に染まった。