No title.

 

狩野雅之

 
 

タイトルはありません。クリシュナムルティの言葉の引用を冒頭に掲げたいと思います。

あなたが全注意力を集中する―あなたの中の全てを傾倒するとき、そこには観察するものは存在しない。存在するのは全的なエネルギーである注意を払っている状態であって、その全的なエネルギーは最高の形の知性である。(クリシュナムルティ)

 


やがて見えてくるもの。
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生きることは夢のごとし。
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極楽浄土などあるものか。
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死後の世界は、無い。
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いま ここに ある それがすべてである。
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MISTY FOREST

 

狩野雅之

 
 


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今回も明示的なテーマはありません。(タイトルは読者向けの便宜的なものです)
 
わたくしごとですが、これほどセレクションに苦しんだことはありません。数週間七転八倒しました。(今回ははじめて浜風文庫掲載を前提に撮りました)
 
その結果が「この程度」でありまして、内心忸怩たるものがありますが、これはこれでひとつの到達点ではありますので受け入れようと思います。
 
わたしは組み写真がもっとも不得手なものですが、「浜風文庫」においては写真掲載は「組み写真」が紙面上最も良いと個人的には考えています。
 
もし1点のみの掲載に留めるのであるならば、写真1点とショート・エッセイが相応しいのでは無いかと思います。
 
そちらの方がわたしとしては得意なのですが、やはり組み写真への取り組みは大切な修練でありそれを発表する場も数少ないゆえ、これはとことん「組み写真」でいくべきだと考えています。(どこまで続けられるかは「神のみぞ知る」ことではありますが)
 
写真というものはやはりプリントしてテーブル上に並べ、それを眺めながらさまざまに並べ替えセレクトしてページを構成する(あるいは展示を構成する)ものなのだと改めて思い知らされます。作品としての写真はプリントして初めて写真になるというのは永遠の真理なのかもしれません。(わたしに限っていうならば、モニター画面上でのセレクションはもはや不可能だと思い知りました)
 
そして写真にこころ惹かれるときそこには必ずそのひとにとっての「プンクトゥム」があるのです。(ロラン・バルトのいうように)
 
今回は改めてそのことに気づく機会となりました。
 
ありがとうございました。

 

狩野雅之 拝

 

 

 

ANOTHER NOSTALGIA

 

狩野雅之

 
 

今回はテーマというようなものは格別在りません。
 
あえてあげるならば、アンドレイ・タルコフスキーへの想いなのかもしれません。
 
彼そのものというよりは、タルコフスキーの紡ぎ出す映像の美しさへの憧憬。
 
彼の作品そのものが「憧憬」あるいはそれを含む「NOSTALGIA」なのかもしれない。
 
わたしはこの日そのような想いあるいは夢の中で目覚めました。
 
その朝は雨が降っていました。

雨の中で夜が明けたのです。
 
静寂がそこにはあった。

 


雨の朝に 静寂を聴く

 


美しい時間(雨の朝に)

 


夢 の あと に 明ける 朝 は おだやかで やすらかで やわらかい

 


仄暗い闇から蘇りし清きもの それはわたしではない

 


ノスタルジアの想いに浸る極めて個人的な目覚め

 


雨が降る 水の音 タルコフスキー を 思う

 


アンドレイ の 光 は どのようであったか それは光だったか 闇だったか

 


それを 聴く わたし は どこにいたのか 
それを 観る わたし は どこにいるのか

 

 

 

In Dreams Begin Responsibilities.

 

狩野雅之

 
 

“In dreams begin responsibilities” と言ったのはWilliam Butler Yeats だ。わたしはそのことを村上春樹の長編小説「海辺のカフカ」で知った。主人公の少年は物語の中で語る、「夢の中から責任は始まる。その言葉は僕の胸に響く。」

私は最近フルカラーの夢を見る。昔風に「総天然色」と言ったほうがしっくりくるようなじつに美しい夢だ。そこで私は様々な物語の中に浸り様々な者たちに出会う。それは想い出であり同時にいまここに在る現実であった。

 


通りすがりの邂逅

 


消えゆく記憶の辺境に咲きしものども

 


夢の中に歩きし庭園にて…

 


仄暗い闇から浮かび上がりしもの

 


高原別荘地の異界に咲く

 


蓮華躑躅(れんげつつじ)の艶めかしく濡れたるを

 


寝覚めに咲く花

 


Empathy or Sympathy

 

 

 

森を往く

 

狩野雅之

 
 

この道を往く。やがて行き止まりになる小径を行く。新緑に覆われた仄暗い砂利の道を往く。復りは同じ道を戻れないことを知っているが、歩を進めないわけにはいかないのだ。しかしきっと、そこにも空はある、蒼い空と白い雲がある。

 


森を往く 01

 


森を往く 02

 


森を往く 03

 


森を往く 04

 


森を往く 05

 


森を往く 06

 


森を往く 07

 


森を往く 08

 

 

 

Colors In Monochrome

 

狩野雅之

 
 

じっと花を観る。そしてふと感じることがある。わたしに対して現前しているのはいったい花の存在なのか、存在の花なのか。確かなのはわたしが「いま・ここに・ある」ということのみ。すべてはモノクローム、色即是空、空即是色。

 


Colors In Monochrome 01

 


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Colors In Monochrome 04

 


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