人とそのお椀 05

 

山岡さ希子

 
 

 

さてどうしたものか 正座している 少し腰を浮かせている 踵を尻の下に敷き 踵を尻に立てる 両膝に体重がかかる
両腕を組み 目の下に置かれた 器の中の水面を見ている 
いや見ていないかもしれない どちらにせよ 考えごと あるいは 何かを待っているよう

 
 
 

人とそのお椀 04

 

山岡さ希子

 
 

 

横座り 椀が手から離れて背後にある 左手をひねって掴もうとしている あるいは掴んでいたが 離れてしまったのかも 
椀の方を見ようと 頭を傾げて 俯いている
右手足は不明 右手はたぶん床につき 体を支えている 右足は投げ出されているだろう 苦しい体勢

 
 
 

人とそのお椀 03

 

山岡さ希子

 
 

 

膝まづいている 少しだけ中腰 腹筋に力が入る 左手で左足首を掴みバランスをとっている 
椀を右手で持つ 肘を腰に当て 親指を椀の内側に入れ 手の平で掴むような持ち方 右膝にのせている 
両乳首はツンと立ってる
俯き加減 首が太く見える なで肩である

 
 
 

人とそのお椀 02

 

山岡さ希子

 
 

 

足は揃えている 転ばないのが不思議なバランス 倒れかかる 風に揺れる あるいは浮いている 飛んでいる 落ちるところ 
椀を口にしている 飲むため それともハーモニカ 両手でしっかり支えている 音が漏れている ズルル 水 お茶 酒 お汁粉 吹く プワー ポーワー

 
 
 

人とそのお椀 01

 

山岡さ希子

 
 

 

立っている 少し背伸び 足は揃えている 転ばないのが不思議なバランス スエットのようなものを穿いているかもしれない 足が小さい
片手で椀を持つ 親指でしっかり支える 手は大きい
椀を見ている 水が入っているかもしれない 水に映った顔を見ている