山崎方代に捧げる歌 26

 

私に早く帰ろう水楢の落葉の下に早く帰ろう

 

夜中に
林拓のあざらしの恋を聴いてる

昨日は
神田の鶴亀で飲んだのだったか

おじさんたちの隣りでひとり
飲んだのだったか

おじさんたちには友がいた

おじさんは
おとなしい

あざらしの息吹のように飲む

早く帰ろう
早く帰ろう