ほぼ毎日、詩と批評、エッセイ、写真、絵画などの作品を公開しています。月曜から金曜の毎日、広瀬 勉さんの写真、毎週月曜日に工藤冬里さん、さとう三千魚の詩を公開します。毎月、月初に、鈴木志郎康さんの浜風詩をさとう三千魚が振り返り、辻 和人さんなどの批評を公開します。また、たいいりょうさん(1日)、薦田愛さん(2日)、塔島ひろみさん(3日)、芦田みゆきさん(5日)、一条美由紀さん(6日)、駿河昌樹さん(7日)、小関千恵さん(8日)、松田朋春さん(9日)、野上麻衣さん(10日)、陳式森さん(11日)、南 椌椌さん(12日)、道ケージさん(13日)、加藤 閑さん(14日)、尾仲浩二さん(15日)、長田典子さん(16日)、Yoichi Shidomotoさん(17日)、ピコ・大東洋ミランドラさん(18日)、原田淳子さん(19日)、佐々木眞さん(20日)、廿楽順治さん(21日)、狩野雅之さん(23日)、西島一洋さん(24日)、辻和人さん(25日)、Claudio Parentelaさん(26日)、白石ちえこさん(27日)、ヒヨコブタさん(28日)、藤生すゆ葉さん(29日)、村岡由梨さん(30日)、また、他のゲストの作品を随時、掲載します。日曜日はお休みです。
走ってきた
今朝も
川辺の柵にもたれて
ところどころ
やすんで
走ってきた
海辺の病院まできた
子どもの頃
夏に
川を流れていった
裸で
流れていった
顔が太陽に焼かれて
青空をみてた
流れていった
いつか
どこかに
行き着くだろう
海辺の病院は
義母が
入院していた
たくさんの老人たちが
ベッドの上にいた
呻いていた
ヒトは
いつか
行き着くだろう
昨日
この国の首相がニヤリと笑うのをテレビでみた
そこじゃないと思った
昼過ぎに
焼津の蕎麦屋で
よもぎ蕎麦を食べた
風が流れていった
蕎麦屋では
手ひねりの粘土細工を買った
くじらと
オットセイと
馬のつらだった
それから
紺染の綿の褌も買った
いつか
流れていこう
裸に
褌をして
流れていこう