ジョージア‬

 

工藤冬里

 
 

合挽きを押し固めて焦がした黒が‬
‪朝ごとに配られ‬
‪野菜はなかった‬
‪野菜のない憐れみ‬
‪心の中のかわいい気持ちに対して‬
‪流れる‬

‪流れない‬
‪孵化を窺う水の中から‬
‪既に発光を始めた腹‬
‪わたしは目に触れる‬

‪あなたの眼球に触れる‬
‪あなたを放流せよ‬

‪ひかりを飲め‬