新・冒険論 20

 

帰ってきた

過ぎて
いった

その後に

歌は
生まれた

昨日
桑原正彦の個展「夏の日」を見に渋谷に行ってきた

夏の日に
桑原は

工業地帯の海岸に生きるものたちを見たのだろう
砂地に踠いていた

酸素も愛も
ない

歌には
いない父もいらない

夏の日に
歌は

ひとりで帰ってきた

 

 

 

新・冒険論 20」への5件のフィードバック

  1. いつもお世話になります。先鋭ながら、単調な感じが致しました。
    私でしたらですが、
    冬鳥達が、飛来して帰ってきた
    燃える紅葉が、茶色に枯れ
    霜が降りる時間が過ぎていった
    とか、無茶恐れ多いですが、単調なのが、狙いなのですか?
    自分ではどう思われておられるのですか。どう書こうと、ご自分で効果を狙われているのですか?風景も一端クローズアップして、カメラをバックヤードに引く捉え方があり、上手くズームを合わせると絵になります。

  2. 単調でしょうかね?

    事実と思念のみで詩を書いています。

    単調でも、
    仕様が無いかなとも思っています。

    作品としてみれば、
    単調だなということになるのでしょうか?

    ごめんなさい。

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