Before going to work, I read TAKAGI Jinzaburo’s essay in a cafe. So fine here.(1)

※2014年10月末から2015年3月までの渡辺洋さんのツイート、FBポストの一部です。

 

渡辺 洋

 

2014年

10月28日
Before going to work, I read TAKAGI Jinzaburo’s essay in a cafe. So fine here.

11月2日
いやはや、今、ちょっと肺と十二指腸を診てもらっていて、いま、ちょうど中日です。それはそうと、こんな日なのに、私の詩集『最後の恋 まなざしとして』(書肆山田)が出ました。できれば買ってください。
hontoでは http://honto.jp/netstore/pd-book_26433803.html
紀伊国屋では http://www.kinokuniya.co.jp/disp/CSfDispListPage_001.jsp…
何か、本屋に行って注文した方が早そうな。/Users/michiosato/Downloads/渡辺洋ツイート1411-1503/渡辺洋ツイート1411-1503.txt
ヘイト・クライムや同調圧力に対する差別などに対抗したものです。
ね、Yoくん、Dくん、Fくん、Sくん、Yaくんほか。

11月12日
個別に答えてるのも何なので、ここでぶっちゃけ話してしまうと(と言ってもそれを話すのも今やっとなのだが)、まあ、肺と肺を原種とする十二指腸潰瘍になってしまったわけです。うん、そういうこと。

11月24日
さっき久しぶりに書いていたら、記述を間違え、薦田さんにご迷惑かけました。えっと「プロフィル欄」の記述を新しい記述に変えたいのですが(癌ではなくて、新刊の記述に)どうしたらいいでしょうか。それがうまく行けば新しい記述の流れにできると思います。

久しぶりに再開。また英語で1行目はと思ったのだけれど、考えてみたら英語での波及度が低い内容なので英語にします。2か月くらい前に体に小さな異変を感じて、いくら何でもそんなはずはと頑張り、結局異変は癌でした。今やっと、グレード4の治療計画が決まり、脳の治療をやって帰って来たところ。

11月25日
おはよう。今日はたぶん会社に行って、社長と現場にあいさつ。これでしばらく通退院を繰り返すのかな。ま、その間に、次のペースをつかみたい、生きていればね。

いやはや、再開のコメントで「英語で」「日本語で」というのを、さっそく「英語で」「英語で」とやっている。ま、最初はこんなものかな?

再入院待ち。

11月26日
再入院待ち。と言っても事態は深刻さを待つものかもしれず。いずれにしてもベッド空き待ちというのはいい気分じゃないです。脳の治療はきつかったにもかかわらず本人は麻酔でクリアしちゃったけど、次に待ち受けるのはまた怖い検査なのかな、とか。

一昨日書いた「グレード4」は「ステージ4」の誤り。

11月27日
7月に発案した、清水哲男さんの評論集、まだ文章集めは9割弱だけれど、書肆山田のお二人がオリジナルの対談を送ってくれたのを読む。友達たちにメール。

いやあ、ぼうっとしていて、たとえば25年近く一緒に働いてきたYさんやアイドルの水原希子ちゃんの名前が出て来なかったり、一昨日も社長あいさつと現場の引き継ぎはしたけど、現場全体へのあいさつはしたかなとか(したとのこと)。まあ、これは脳腫瘍の治療のおかげで楽になったみたい。

ぼくの場合、①肺癌→②十二指腸癌→③脳腫瘍、というセットとのことで、脳腫瘍の治療だけは何とかできたとのことで、肝心の癌治療の方は入院さえできていない。この間、声枯れとか、「生まれて」初めての浣腸とかいろいろありますが、それはゆっくり。

いやあ、入院待ちっていらいら。急患じゃないと入れてもらえないの? 少なくとも今週はもう入れないことに。

少なくとも今週はもう入院できないことに。って、うちの彼女がもっと速くと強硬に病院にごり押ししてくれているから、ぼくは大人しくしているだけなんだけど。

週末、あまりに暇でおかしくなりそうなので、友達のアポを一つゲット。友達、少ねえ~(笑)。

石井輝雄監督の「網走番外地 南国の対立」を録画で観る。大河内傳次郎、吉田輝雄(ど下手)、大原麗子とか60年代の懐かしい役者がどっちゃり。お前がハジキを2度構える前に俺のドスがもう一度お前を刺すぜとか、主題歌の「その名も網走番外地」とか。

復帰前の琉球撮影のせいもあったのか、ただカットが短いだけか、やたらショットが長い。全体にほとんどカットされていない? たぶん、生まれて初めての健さんの映画。

11月28日
あまり眠れないまま起床。眠れないと、ちょっと近所へというだけでも大息切れ。

「「生まれて」初めての浣腸」というのも間違い。2006年の夏に鼠径ヘルニアを患って、手術日の前夜(プロの浣腸)にされたのがはじめて。今回、腸の蠕動がなぜ起きなくなったかについては、酒を飲まなくなったせい? 薬をいろいろ投与されたせい??

午後、担当医師からじきじきに、月曜に検査の上、入院と。

朝、書肆山田のお二人が送ってくれた、清水哲男さんと八木忠栄さんのオリジナルの対談を読み返して、これからのまとめ案なども添えてメール。

薦田愛さんから熱田神宮のお守りが来る。

今日はまあまあ眠れた、7時間ちょっと。

11月29日
イタロ・カルヴィーノさんの『冬の夜ひとりの旅人が』(脇功訳・松籟社刊。1981年刊、ぼくの持っているのは84年刊の3刷)を後少しというところで読みさしにして考える。じつはこの本、30年前に50ページくらいしか読み続けられなくて、(続く)

今回たまたま須賀敦子さん訳による『なぜ古典を読むのか』(河出文庫)を読んで思い出して、娘-24歳-に預けてあった(押し付けてあった)3冊の本の内、何か持ってきてと頼んだら、さすが娘で、宇宙ものや歴史もののパロディではなく、この「書くこと」「書かれること」をめぐる、(続く)

読者たちやいくつもの物語の書き出しに関する、最高の「アヴァンギャルド」作品を持って来てくれた。その頃、前の会社を止める頃だったけれど、何を考えていたのかなあ。もっと左翼的な方向へ?

そして、またその頃、鈴木志郎康さんの影響もあって、現代詩もう一度できるかもしれないという思いがあり少しずつ始めたんだけれど、その時に見落としていた岩田宏さんの詩・散文・翻訳をめぐる「反抗的な」姿勢を今、見直している。これはきついですよ。どう読み込めばいいのか、まだ分からない。

カメラマン・映画監督の大津幸四郎さん、亡くなりましたね。私なぞが言える分際じゃないけど、合掌。

大学の教養時代の同級生、Yくんが遊びに来てくれる。毎日新聞(現在はホールディングス勤務)で、元々異動も多かったのが、最近、東京に戻って来ているらしいとのことで調べ直してクラス会用に連絡をつけて、で、結局ぼく(何と幹事のくせに当日は入院で出られず)も彼もクラス会では会えなかった

30年ちょっとぶりに旧交を温める。何か、出版や新聞の終わりの世代的な(笑)。会話に疲れてきた頃、彼女も帰って来てちょっと楽する。

11月30日
夜中にむずむずして一人浣腸。液は全部入らなかったけれど、そこそこ出る。寝直す。

ところが、あなたたちふたりは、もうなにも聴いてやしない。あなたたちも姿を消し、隅っこの方にへばりついて、たがいに抱き合っている。それがあなたたちの答えなのか? あなたたちは生きている者たちもまた言葉のない言語を持っているのだということを示そうとしているのか? (続く)

ただその言語では本は書けず、一瞬一瞬を生きることができるのみで、記録することも思い出すこともできはしないのだが。(イタロ・カルヴィーノ『冬の夜ひとりの旅人が』脇功訳・松籟社刊)

この村で育ったからには、ヴィルジーリアに、パドリーノに、いまは亡きすべての人びとに、礼を言わねばなるまい。たとえ、ぼくを引き取って育ててくれた理由が、アレッサンドリア市の孤児院から送られてくる月々の扶養金めあてであったにしても。(チェーザレ・パヴェーゼ『月と篝火』河島英昭訳・岩波

この15歳上の同じイタリア人作家に対して、カルヴィーノさんは「彼が用いるイマージュとアナロジーは強迫観念じみた人身供犠への不安に引き寄せられている」(須賀敦子訳)と書いている。こうしたアヴァンギャルド作家と自死を目の前に書き続けた作家の差。

そして、岩田宏さんの、まだうまく言えないけれど、感性の全体主義(世界はそんなに単純なのか、とか)とでもいったものへの反抗、行分け詩の放棄(?)といったこと。

木、金曜くらいから足萎えかで息切れなのかと思っていたけど、これは呼吸困難? とりあえず病院に入りたい。

木、金曜くらいから足萎えかで息切れかと思っていたけど、呼吸困難まで来てしまったかも。とりあえず病院に入りたい(酸素ボンベ?)。午後、浣腸の続き、細目にやった方が楽みたい。明日からは病院に相談、薬とか変わるとまた違うかもしれないし。

アプリは作ったことがあるけれど、スマホはあまり好きになれずに自分では持っていないまま、今回も娘を頼って買うタイミングが合わなかったし。買ったiPodはバッテリーが干上がってしまって使えず。よって入院後はノート筆記とラジオ。いつかまた会いましょう

夕方、母親(87歳)に電話。今は、父親(89歳)と隣室で小田急線沿線のホームに住んでいる。今までは、うちの彼女を通して、さらに兄夫婦を介して連絡してもらっていたので、直接連絡するのは初めて。比較的、冷静に話せたかもしれない。

 

 

 

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